【インタビュー】かけがえのない思い出が、進路につながった。まるキャンが導いたストーリー・高橋カイトさん(通信制ID学園卒/桜美林大学2年生)


きっかけは「SAKUフェスに出よう」の一声
バンド仲間に“SAKUフェスに出ようよ”って誘われたんです。それで“まるキャンに出てみるか”って感じで軽いノリだったんですけど…それがすごい入口だったなぁって。
最初、自分には特別なスキルもないし、とにかく“出演するだけ”のつもりだった。でも、それが自分の世界の扉を開いた一歩でした。

“出るだけ”から、“運営へ”。そこで広がった関係
最初はただの出演者だったんですけど、気づいたらPAや広報にも関わらせてもらって…。運営に入ってから、年齢も学校もバラバラな人たちとつながれるようになったんです。
出演だけだったときには感じられなかった、仲間や地域の大人との深いつながり。今でも「次のライブ、出てよ」って声をかけてもらえることが、参加して良かったと心から思える瞬間です。

“経験”がくれた、受験でのアピールポイント
受験で他の人と差をつけたのは、「まるキャンでの活動があったから」だと思います。
通信制で部活がなかった自分にとって、まるキャンでの活動は“自分の物語”になったんです。まるキャンでの経験、学んだこと、刺激。そのどれもすべて、総合型選抜の志望理由書に、堂々と書けました!
SAKUフェスやまるキャンフェスでのイベント企画・PAの経験はもちろん。仲間とのコミュニケーションや、当日の運営など‥活動の中で得た自分にしかない経験が、自信にもなり、受験の武器にもなりました。

意見を言える空気と、成長の喜びを味わえた場所
高校生のうちから、大人と一緒に企画を進められたことや、“自分の意見を遠慮なく出していい場”があったことは本当に大きかったですね。
もちろん、難しさもありました。運営メンバーが揃わず、共有が追いつかないことも。
でも、「意見を言っていい」場だからこそ、メンバーみんなが積極的に進行・発言できたんです。
なかなか全員でのコミュニケーションがうまくいかない時も、LINEでこまめに「今日決まったこと」を発信するようにしたんです。そうしたら、少しずつ雰囲気もコミュニケーションも円滑になっていきました。
学生だけど、ではなく学生「だからこそ」の発言を期待される。
それが「まるキャン」だったんじゃないかなと思っています。

今は、音楽関係の道を目指す後輩の「よき相談相手」に。
未来へと続く道―佐久で育んだ“自分らしさ”
大学では音楽を学んでいます。
これはやっぱり、まるキャンで得た「好き(音楽)を活かした」経験が大きく影響した進路です。
ですが、将来は“食や流通”にも関わりたいと思っています!
地元のスーパーでのアルバイトを通して、地域の食と関わる仕事の面白さに気づいたんです。いつかまた地元・佐久に戻って、ここでの学びを活かしたい、そんな選択肢も持っています。

カイトくんの作曲したBGMは、佐久市コスモホールにて実際に使用されています!新聞にも掲載されました。
まるキャンで得た「大人ともフラットにつながれる経験」「自分の意見を形にできる喜び」。その一つひとつが未来につながり、佐久というまちで、再び花開くのかもしれません。

「学校名・学年はインタビュー当時です(2025年8月)」